かぎ針で編む、ふっくらとしたお花の編み方を探していませんか?特に、編み図記号ではなく文章で解説されたパターンを求めている方も多いのではないでしょうか。この記事では、かぎ針初心者の方でも簡単に挑戦できる、立体的でかわいいお花モチーフの作り方を、専門用語を避けて分かりやすく解説します。
編み図を読むのが苦手な方や、かぎ針編みを始めたばかりの方でも、この記事を最後まで読めば、写真映えするぷっくりとしたお花が編めるようになります。ヘアゴムやブローチなど、様々な小物へのアレンジも楽しめますので、ぜひ挑戦してみてください。
- ぷっくりお花の具体的な編み方(文章パターン)
- 作成に必要な道具と材料
- とじ針を使わない簡単な糸始末の方法
かぎ針ぷっくりお花編み図(文章パターン)を紹介
- 初心者でも挑戦しやすいのが魅力
- 簡単なのに見栄えが良いお花
- アレンジ自在な花のモチーフ
- 編み上がりが立体的になるのが特徴
初心者でも挑戦しやすいのが魅力
このぷっくりお花の編み方の最大の魅力は、かぎ針編みの初心者でも挑戦しやすい点にあります。基本的な編み方である「輪の作り目」「細編み」「中長編み」「鎖編み」を組み合わせるだけで、驚くほど可愛いお花が完成します。
複雑な記号が登場する編み図とは違い、この記事では一つひとつの工程を文章で丁寧に説明するため、迷うことがありません。短時間で一つのモチーフが完成するので、達成感も得やすく、かぎ針編みの楽しさを実感するきっかけになるでしょう。
「編み物は難しそう…」と感じている方にこそ、ぜひ試していただきたい編み方です。基本の編み方を覚えれば、あっという間に可愛いお花が編み上がりますよ。
簡単なのに見栄えが良いお花
このモチーフは、簡単な工程で作れるにもかかわらず、非常に見栄えが良いのが特長です。花びらの部分がふっくらと盛り上がり、平坦なモチーフにはない立体感が生まれます。この立体感があることで、作品に高級感と温かみが加わります。
使用する毛糸の色や種類を変えるだけで、雰囲気もガラリと変わります。例えば、コットン糸を使えば爽やかな印象に、ウール糸を使えば温もりのある仕上がりになります。余り毛糸の消費にも最適なため、手持ちの糸で気軽に試せるのも嬉しいポイントです。
アレンジ自在な花のモチーフ
このぷっくりとした花のモチーフは、単体で可愛いのはもちろん、様々なアイテムにアレンジできる万能さも持っています。一つ編めるようになると、ハンドメイドの幅がぐっと広がります。
具体的なアレンジ例としては、以下のようなものが考えられます。
- ヘアゴムやヘアピンのパーツとして
- シンプルなバッグや帽子のワンポイント飾り
- 複数つなげてガーランドにする
- プレゼントのラッピングに添える
- ブローチピンを付けてコサージュにする
このように、アイデア次第で活用の仕方は無限大です。色違いでたくさん作っておけば、いつでも好きな時にアレンジを楽しめます。
編み上がりが立体的になるのが特徴
このお花の最大の特徴である「ぷっくりとした立体感」は、花びらを編む際の特別な工程によって生み出されます。具体的には、完成していない「中長編みの途中」を同じ目や隣り合う目に複数回編み入れ、最後にそれらを一気に引き抜くことで、糸が中央にぎゅっと集まり、自然な膨らみが生まれるのです。
この技法により、花びらが平面的にならず、ふんわりと立ち上がります。ただ編むだけでなく、最後に指で形を整えてあげることで、より美しいぷっくりとしたフォルムが完成します。このひと手間が、作品のクオリティをさらに高める秘訣です。
かぎ針ぷっくりお花編み図(文章パターン)を解説
- 具体的な花の作り方をステップで解説
- 1段目:輪の作り目と細編み12目
- 2段目:花びらを6枚編む方法
- とじ針不要!かぎ針での糸始末
- かぎ針ぷっくりお花編み図(文章パターン)まとめ
具体的な花の作り方をステップで解説
ここからは、ぷっくりお花の具体的な作り方を、2つのステップに分けて解説していきます。使用するかぎ針は、毛糸のラベルに記載されている推奨サイズを参考にしてください。今回は、並太毛糸と、それに対応するかぎ針8/0号を使用することを想定して説明を進めます。
準備するもの
- お好きな色の毛糸(並太程度)
- 毛糸に合ったサイズのかぎ針
- はさみ
編み始める前に、基本的な用語を確認しておきましょう。「立ち上がり」とは、次の段を編むための高さを出す鎖編みのことです。「引き抜き編み」は、段の最後やパーツをつなぐ際に使います。
1段目:輪の作り目と細編み12目
まず、お花の土台となる中心部分から編み始めます。ここでは「輪の作り目」という方法を使います。この方法を使うと、編み始めの穴を後から引き締めることができるため、中心が綺麗に仕上がります。
輪の作り目の手順
人差し指に糸を2回巻き付け、指からそっと外します。できた輪の中に針を入れ、糸をかけて引き出します。ここからが編み始めです。

1段目の編み方
まず、立ち上がりのために鎖編みを1目編みます。

次に、輪の中に針を入れ、細編みを12目編み入れます。

12目編めたら、糸端をゆっくりと引いて輪の中心を引き締めます。

最後に、1目めに編んだ細編みの頭に針を入れ、引き抜き編みをして1段目を閉じます。

これで、お花の土台が完成しました。12目の細編みが、次の段で花びらを作るための基礎になります。
2段目:花びらを6枚編む方法
次に、この土台に花びらを6枚編みつけていきます。ここが、ぷっくり感を出すための最も重要なステップです。
花びら1枚目の編み方
まず、立ち上がりとして鎖編みを2目編みます。これが花びらの高さの目安となります。

次に、引き抜いた目と同じ目に「中長編みの途中」を3回編み入れます。「中長編みの途中」とは、針に糸をかけて目に針を入れ、糸をかけて引き出すところまでを指します。これを3回繰り返すと、かぎ針にはたくさんのループがかかった状態になります。

続いて、隣の目にも同じように「中長編みの途中」を3回編み入れます。すると、かぎ針にはさらに多くのループがかかります。

そして、かぎ針にかかっている全てのループを一度に引き抜きます。これで、2つの目にまたがった、ぷっくりとした花びらの元が完成します。最後に、花びらを固定するために鎖編みを1目編みます。

仕上げに、花びらの根元(2つ目の中長編みを編み入れた目)に引き抜き編みをします。これで花びらが1枚完成です。

注意点:中長編みの途中で糸を引き出す際、長さを揃えるように意識すると、花びらの形が綺麗に整います。また、最後の引き抜きが緩すぎると形が崩れる原因になるので、適度に引き締めてください。
花びら2枚目以降
1枚目の花びらが完成したら、同じ工程を合計6回繰り返します。2枚目以降は、前の花びらを引き抜いた目から鎖編み2目で立ち上がり、同じように編み進めてください。6枚の花びらが編み終わったら、最後の引き抜き編みをして糸を切り、糸始末をします。

とじ針不要!かぎ針での糸始末
通常、編み終わりの糸始末にはとじ針を使いますが、今回はかぎ針だけで完結する方法をご紹介します。道具を持ち替える手間が省けるので、非常に手軽です。
最後の引き抜き編みをしたら、糸を10cmほど残してカットし、ループから糸を完全に引き抜いて引き締めます。
その後、作品の裏側を見て、編み地の目立たない部分に、かぎ針を使って糸を数回くぐらせていきます。編み始めの糸端も同様に始末してください。余分な糸は、ギリギリでカットすれば完成です。

この方法は、小さなモチーフの糸始末に特に便利です。とじ針を出すのが少し面倒な時でも、これならサッと仕上げられますね。
かぎ針ぷっくりお花編み図(文章パターン)まとめ
- この編み図は文章パターンで初心者にも分かりやすい
- 用意するものは毛糸、かぎ針、はさみだけ
- 土台は輪の作り目に細編みを12目編み入れる
- 1段目の最後は最初の細編みに引き抜き編みをする
- 花びらは2段目で6枚編んでいく
- 各花びらの始めに鎖編み2目で立ち上がる
- 「中長編みの途中」を2つの目に3回ずつ編むのがポイント
- 全てのループを一気に引き抜くことで立体感が生まれる
- 花びらを固定するために鎖編みを1目編む
- 花びらの根元に引き抜き編みをして1枚が完成
- この工程を合計6回繰り返す
- 完成したモチーフは小物のアレンジに最適
- ヘアゴムやブローチ、ガーランドなど活用法は様々
- 糸始末はかぎ針だけで簡単に行える
- この記事の編み方で可愛いお花作りを楽しもう
かぎ針編み作家𝘮𝘰𝘬𝘢𝘢𝘵𝘦𝘢です。
編み図がなくても編める、気軽で自由なかぎ針編みを提案しています。
はじめての方でも、暮らしの中でそっと楽しめるものづくりを目指しています。