編み物のモチーフをきれいに仕上げる「ブロッキングボード」。専用品は便利ですが、価格が気になることもありますよね。この記事では、ブロッキングボードの作り方を探している方へ向けて、100均のアイテムを使った代用アイデアを詳しく解説します。特におすすめなのがセリアの商品を使った方法ですが、ダイソーやホームセンター、ユザワヤなどの手芸店で材料を探す際のポイントから、家にあるもので工夫する方法まで、幅広くご紹介します。
- 100均の材料だけで作れるブロッキングボードの具体的な手順
- 自作ブロッキングボードのメリット・デメリット
- セリア以外の店舗(ダイソーなど)での代替品探し
- 家にあるもので工夫するアイデア
100均でできるブロッキングボードの作り方
- 100均グッズで手軽に自作しよう
- セリアで揃える必要な材料リスト
- おすすめする理由とメリットを解説
- 専用品の代用として十分なクオリティ
- 組み立ては挿すだけの簡単ステップ
100均グッズで手軽に自作しよう
モチーフ編みの仕上げに欠かせないブロッキングですが、専用のボードは数千円することも珍しくありません。「たまにしか使わない」「まずはお試しで使ってみたい」という方にとって、いきなり専用品を購入するのは少しハードルが高いと感じるでしょう。
そこで注目したいのが、100円ショップのアイテムを活用した自作方法です。身近な材料で驚くほど簡単に、そして何よりリーズナブルにブロッキングボードの役割を果たすツールが手に入ります。特にセリアのアイテムは、サイズ感や形状が自作に最適で、多くのかぎ針編み愛好家から支持されています。
完成したモチーフの形が少し歪んでいると、作品全体のクオリティに影響が出てしまいます。このひと手間を加えるだけで、編み目が整い、見違えるほど美しい仕上がりになりますよ。

この章では、具体的な材料から作り方の手順、そしてその実力までを詳しく解説していきます。
セリアで揃える必要な材料リスト
セリアで販売されている特定の商品を組み合わせることで、理想的なブロッキングボードを自作できます。必要な材料はたったの2点だけです。
この組み合わせの大きな利点は、パンチングボードの穴と角竹箸の太さの相性が非常に良いことです。グラグラしすぎず、かといって抜き差しが硬すぎることもないため、ストレスなく作業を進められます。
商品名 | 個数 | 価格(税込) | 備考 |
---|---|---|---|
ホワイトパンチングボード (約21cm × 29.7cm) | 1枚 | 110円 | A4サイズに近く、取り回しやすい大きさです。 |
角竹箸 裸 (30膳入) | 1個 | 110円 | 丸箸ではなく角箸を選ぶのがポイントです。 |
合計費用はわずか220円(税込)です。専用ボードと比較すると、圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。


おすすめする理由とメリットを解説
セリアのアイテムでブロッキングボードを自作する方法には、多くのメリットがあります。ここでは、その主な理由を3つのポイントに分けて解説します。
1. 圧倒的なコストパフォーマンス
前述の通り、必要な費用はわずか220円です。市販のブロッキングボードが数千円することを考えると、コストを10分の1以下に抑えることが可能です。気軽に試せる価格なので、「ブロッキングの効果を体験してみたい」という初心者の方にも最適です。
2. 材料の入手しやすさ
セリアは全国に店舗を展開しており、手芸専門店が近くにない地域にお住まいの方でも材料を揃えやすいのが魅力です。パンチングボードも竹箸も定番商品として扱われていることが多く、比較的簡単に見つけられます。
3. 組み立てが非常に簡単
工具や接着剤は一切不要です。作り方はパンチングボードの穴に角竹箸を挿すだけなので、DIYが苦手な方でも数分で完成させられます。使わないときは箸を抜いておけば、板一枚になるため収納場所にも困りません。

注意点・デメリット
一方で、いくつかの注意点も存在します。パンチングボードの穴の間隔は決まっているため、完全に自由なサイズでブロッキングすることはできません。

専用品の代用として十分なクオリティ
「220円で作れるのは魅力的だけど、本当にきれいに仕上がるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。結論から言うと、専用品の代用として全く問題ないレベルの仕上がりが期待できます。

水通しをしたモチーフをセットして一晩置くだけで、編み地の歪みが取れて形が整います。特に、複数のモチーフをつなぎ合わせてブランケットやバッグなどを作る場合、個々のパーツの形が均一であることは非常に重要です。この自作ボードを使えば、その後の接ぎ合わせ作業が格段にスムーズになるでしょう。

もちろん、作品を単体で完璧な形に仕上げたい場合は、水通しやスチームアイロンを併用することで、さらに完成度を高めることが可能です。
組み立ては挿すだけの簡単ステップ
自作ブロッキングボードの組み立て方に、難しい工程は一切ありません。誰でも直感的に作業を進めることができます。
まず、ブロッキングしたいモチーフのおおよそのサイズを確認します。次に、そのサイズに合わせてパンチングボードの穴に角竹箸を4本、四角形になるように挿し込みます。これだけで準備は完了です。

ワンポイントアドバイス
例えば8cm四方のモチーフをブロッキングしたい場合、8cmより少し広めの間隔になるように箸をセットするのがコツです。編み地に軽くテンションをかけることで、よりきれいに形を整えることができます。
一度に複数のモチーフをブロッキングする場合は、同じ間隔で複数の箇所に箸をセットしておくと効率的です。このセリアのA4サイズのボードであれば、小さめのモチーフなら4枚同時にブロッキングすることも可能です。

他の店で探すブロッキングボードの作り方
- 家にあるものでも作れる?
- ダイソーのアイテムで代用可能か
- ホームセンターで探す場合のポイント
- ユザワヤなど手芸店での探し方
家にあるものでも作れる?
「今すぐブロッキングしたいけど、買い物に行く時間がない」という場合、家にあるものでも代用ツールを作ることが可能です。完璧ではありませんが、応急処置としては十分に役立ちます。
段ボールと竹串・爪楊枝
厚手の段ボールを土台にし、竹串や爪楊枝をピンとして使う方法です。段ボールにモチーフのサイズに合わせた印をつけ、そこに竹串を垂直に刺して固定します。水通しをする際は、段ボールが濡れて柔らかくならないよう、ラップを敷くなどの工夫が必要です。
コルクボードとまち針
ご家庭にあるコルクボードも優れた土台になります。まち針や虫ピンを使えば、好きなサイズにモチーフを固定できます。ただし、ピンの頭が小さいため、編み地にテンションをかけすぎると外れやすい点には注意しましょう。
これらの方法はあくまで簡易的な代用です。ピンが錆びて編み地に色移りしてしまったり、均一な力をかけにくかったりするデメリットがあるため、本格的に使用する場合は専用品や100均アイテムでの自作をおすすめします。
ダイソーのアイテムで代用可能か
100円ショップの最大手であるダイソーの商品でも、ブロッキングボードを自作することは可能です。セリアと同様に、有孔ボード(パンチングボード)と角型の竹箸の組み合わせが基本となります。
ダイソーでは、様々なサイズのMDF製有孔ボードが販売されています。店舗によってはA4より大きなサイズが手に入る場合もあるため、一度にたくさんのモチーフを処理したい方には魅力的です。ただし、ボードの穴のサイズやピッチ(穴と穴の間隔)がメーカーによって微妙に異なることがあります。
そのため、ダイソーで材料を揃える際は、購入前にボードの穴と、代用するピン(竹箸など)の太さが合うかを確認するのが確実です。場合によっては、竹箸ではなく金属製のダボや園芸用の支柱などがフィットすることもあります。
ホームセンターで探す場合のポイント
より大きなサイズや、こだわりの素材でブロッキングボードを自作したい場合は、ホームセンターが最適です。資材コーナーを探せば、多様な選択肢が見つかります。
土台となるボードは、MDF製の有孔ボードが最も一般的ですが、ベニヤ板に自分でドリルで穴を開けて作成する方法もあります。ピンの代わりには、「丸棒」や「ダボ」と呼ばれる木製の棒がおすすめです。様々な太さや長さが揃っているため、厚手のモチーフをたくさん重ねたい場合にも対応できます。
ホームセンターで探すメリット
- 大きなサイズのボードが手に入る
- ピン(ダボ)の長さや太さを自由に選べる
- より頑丈なボードを作成できる
費用は100均よりも高くなりますが、自分の作りたい作品のサイズに合わせてカスタマイズできる自由度の高さが最大の魅力と言えるでしょう。
ユザワヤなど手芸店での探し方
ユザワヤやオカダヤといった大型手芸専門店では、もちろん専用のブロッキングボードが販売されています。自作ではなく完成品を購入したいと考えるなら、これらの店舗を訪れるのが最も確実です。
手芸店で扱われている専用品は、Clover(クロバー)社の「スタッキングできる ブロッキング・ボード」などが有名です。これらの製品は、以下のような特徴を持っています。
- サイズの調整が自由自在:ピンを刺す位置を細かく調整できる。
- 専用ピンが付属:編み地を傷めにくい設計のピンが付いている。
- 耐久性が高い:繰り返し使えるよう、頑丈な素材で作られている。
価格は高めですが、長く編み物を楽しむのであれば、投資する価値は十分にあります。実際に商品を手に取って、その使いやすさや質感を確かめられるのが手芸店で購入する最大のメリットですね。
まずは100均の自作ボードでブロッキングの便利さを体験し、本格的に必要性を感じたら手芸店で専用品を検討する、というステップを踏むのも賢い選択です。
まとめ:ブロッキングボード作り方のコツ
- ブロッキングボードはモチーフの形を整える便利な道具
- 専用品は便利だが価格が少し高い場合がある
- 最もおすすめの作り方は100均セリアのアイテム活用
- セリアのMDFパンチングボードと角竹箸で自作可能
- 合計費用はわずか220円で非常に経済的
- 作り方はボードの穴に箸を挿すだけでとても簡単
- 特別な工具や技術は一切不要
- 自作品でも専用品に劣らないクオリティの仕上がりが期待できる
- ダイソーの有孔ボードや竹箸でも代用できる
- ホームセンターならより大きなサイズや頑丈な素材で自作可能
- ホームセンターではダボをピンとして使うのがおすすめ
- 家にある段ボールやコルクボードでも簡易的な代用はできる
- ユザワヤなどの手芸店では高性能な専用品が購入できる
- まずは自作ボードで効果を試し、必要なら専用品を検討するのが良い
- 自作ボードは自分の用途に合わせて複数作るのも便利
かぎ針編み作家𝘮𝘰𝘬𝘢𝘢𝘵𝘦𝘢です。
編み図がなくても編める、気軽で自由なかぎ針編みを提案しています。
はじめての方でも、暮らしの中でそっと楽しめるものづくりを目指しています。