かぎ針|ぷっくりハートの編み図【簡単で立体的!】

段数マーカー

かぎ針編みで、思わず触れたくなるようなぷっくりと立体的なハートを作ってみませんか。この記事では、初心者でも簡単に挑戦できるハートのモチーフの編み方を紹介します。平面のモチーフも素敵ですが、やはり立体的なハートは存在感があり、様々なアイテムに活用できます。例えば、大きい編み方を覚えればオリジナルのクッションが作れますし、小さなハートはハンドウォーマーのワンポイントにもぴったりです。また、レース糸を使えば繊細な雰囲気に、人気のグラニースクエアや四角モチーフと組み合わせれば、デザインの幅は無限に広がります。基本から応用まで、ぷっくりハートの魅力を余すところなくお伝えします。

この記事で分かること

  • 初心者でも簡単なぷっくりハートの編み方
  • 平面ではなく立体的に仕上げるためのコツ
  • ハートモチーフを応用した様々なアイテムの作り方
  • グラニースクエアなど他のモチーフとの組み合わせ方

かぎ針で作るぷっくりハートの基本編み図

  • 初心者でも簡単なモチーフの編み方
  • 平面ではなく立体に編むコツ
  • 使用する糸はレース糸でも大丈夫
  • 大きい編み方でクッションにする方法
  • ハンドウォーマーのワンポイント活用術

初心者でも簡単なモチーフの編み方

かぎ針編みで作るぷっくりとしたハートは、実はとてもシンプルな編み方の組み合わせでできています。基本となるのは円を編むテクニックで、難しい作業はほとんどありません。そのため、かぎ針編みを始めたばかりの方でも安心して挑戦できるモチーフです。

まずは、ハートの上部の丸い山となる部分を2つ作ります。同じものを2つ編むだけなので、一度手順を覚えてしまえばスムーズに進められます。

ハートの山部分の編み図(2つ作る)

()内の数字は、その段の合計の編み目数を示しています。

1段目輪の作り目に細編みを6目編み入れます。(6)
2段目各目に2目ずつ細編みを編み入れ、6回増やし目をします。(12)
3段目「細編み1回、増やし目1回」のセットを6回繰り返します。(18)
4段目「細編み2回、増やし目1回」のセットを6回繰り返します。(24)

この4段目まで編んだものを2つ用意してください。1つ目は編み終わったら糸の始末をしますが、2つ目は糸を切らずに、そのまま次の工程に進みます。

円を編むときのポイントは、立ち上がりをつけずに「らせん状」にぐるぐると編んでいくことです。今どこを編んでいるか分からなくならないように、各段の最初の目には段数マーカーをつけておくことを強くおすすめします。

平面ではなく立体に編むコツ

ハートをぷっくりとした立体に仕上げる秘訣は、2つの山パーツを繋ぎ合わせ、徐々に目を減らしていく点にあります。この工程によって、自然な丸みと美しいカーブが生まれるのです。

先ほど作った2つの山パーツを繋げるところから、ハートの先端に向かって編み進めていきます。減らし目をすることで、形が少しずつすぼまっていくのが面白いところです。そして、最後に中に綿を詰めることで、愛らしい立体的なフォルムが完成します。

ハート本体(立体部分)の編み図

2つ目のパーツの糸をそのまま使い、2つの山を繋げながら編み進めます。

5段目2つのパーツを細編みでぐるりと1周編み繋げます。(48)
6段目増減なしで、すべて細編みをします。(48)
7段目「細編み4回、減らし目1回」を8回繰り返します。(40)
8段目「細編み3回、減らし目1回」を8回繰り返します。(32)
9・10段目増減なしで、すべて細編みをします。(32)
11段目「細編み2回、減らし目1回」を8回繰り返します。(24)
12段目増減なしで、すべて細編みをします。(24)
13段目「細編み1回、減らし目1回」を8回繰り返します。(16)
14段目増減なしで、すべて細編みをします。(16)
15段目減らし目を8回繰り返します。(8)
16段目減らし目を4回繰り返します。(4)

綿を詰めるタイミングと量

手芸綿は、編み地の口が完全に閉じてしまう前、13段目か14段目を編み終えたあたりで詰めるのがおすすめです。口が小さくなりすぎると綿を入れにくくなります。
また、綿の量は「少し多いかな?」と感じるくらい、しっかりと詰めるのがポイントです。綿が少ないと、時間が経つにつれてへたってしまい、きれいな形を保てなくなる可能性があります。

使用する糸はレース糸でも大丈夫

ぷっくりハートは、アクリル毛糸やコットン糸だけでなく、レース糸を使って編むことも可能です。レース糸で編むと、より繊細で上品な印象のハートに仕上がります。

もちろん、使用する糸が変われば、それに合わせて道具や仕上がりのサイズも変わってきます。それぞれの特徴を理解して、作りたい作品のイメージに合わせて糸を選ぶと良いでしょう。

レース糸で編むメリットと注意点

レース糸を使う最大のメリットは、その繊細な仕上がりです。小さなアクセサリーや、小物の装飾として使いたい場合に最適です。一方で、糸が細いため編むのに時間がかかったり、目が拾いにくかったりするため、初心者の方には少し難しく感じられるかもしれません。

並太毛糸などレース糸
仕上がりの印象ふっくら、温かみがある繊細、上品、小さい
適したかぎ針5/0号~7/0号などレース針 0号~4号など
おすすめの用途あみぐるみ、チャーム、クッションピアス、イヤリング、ラッピングの飾り
注意点サイズが大きくなりやすい編むのに時間がかかる、目が細かい

もしレース糸で挑戦する場合は、まず太めのレース糸(20番手など)から始めてみるのがおすすめです。いきなり極細の糸を選ぶと、挫折してしまう可能性があるため注意が必要です。

大きい編み方でクッションにする方法

このぷっくりハートの編み図を応用すれば、インパクトのある大きなハート型のクッションを作ることもできます。基本的な編み方は同じで、使用する糸と道具、そして編み図の段数を調整するだけです。

大きな作品を編む際は、とにかく太い糸を選ぶのが成功への近道です。例えば、以下のような糸が選択肢として考えられます。

  • 超極太の毛糸
  • Tシャツヤーン
  • チャンキーヤーン

これらの太い糸に合わせて、かぎ針もジャンボサイズ(8mm、10mmなど)のものを用意します。編み図は、元の編み図をベースに、増やし目を繰り返して 원하는 크기까지 円を大きくしてから立体に組み立てていきます。

中材の工夫

大きなクッションを作る場合、手芸綿だけだと大量に必要になりコストがかさむことがあります。そのような場合は、中に入れる材料を工夫するのも一つの手です。
例えば、着なくなったTシャツやタオルを細かくカットしたものや、古い毛糸などを混ぜて使うことで、ボリュームを出しつつ材料費を抑えることが可能です。環境にも優しく、一石二鳥のアイデアと言えるでしょう。

ハンドウォーマーのワンポイント活用術

ぷっくりハートは、それ単体でチャームにするだけでなく、他の作品と組み合わせることで魅力をさらに発揮します。特におすすめなのが、ハンドウォーマーのワンポイントとして活用するアイデアです。

シンプルなハンドウォーマーにぷっくりハートを一つ縫い付けるだけで、一気にオリジナリティあふれる可愛らしいアイテムに変身します。バレンタインやクリスマスなど、季節のイベントに合わせたプレゼントとしても喜ばれるでしょう。

作り方は非常に簡単です。

  1. 長方形の編み地を編みます。(手の甲を一周する長さ+縫い代、好みの長さ)
  2. 編み地を中表にして、親指を出す部分を残して脇を縫い合わせます。
  3. 表に返して形を整え、手の甲側の好きな位置にぷっくりハートを縫い付ければ完成です。

ハートの色をハンドウォーマー本体の色と変えると、デザインのアクセントになってとても可愛いですよ。例えば、ベージュのハンドウォーマーに赤いハート、グレーのハンドウォーマーに白いハートなど、色の組み合わせを考えるのも楽しい時間です。

かぎ針ぷっくりハート編み図の応用アイデア

  • 四角いモチーフと組み合わせるデザイン
  • 人気のグラニースクエアと合わせる方法
  • かぎ針ぷっくりハート編み図の総まとめ

四角いモチーフと組み合わせるデザイン

ぷっくりハートは、四角いモチーフと組み合わせることで、さらに作品の幅が広がります。ハート単体では作りにくかったブランケットやバッグなども、四角くすることで簡単に仕立てられるようになります。

ハートを四角くする方法はいくつかありますが、簡単なのは「ハートモチーフの周りを細編みや長編みで囲む」というものです。これを「ハートインスクエア」と呼ぶこともあります。

ハートを四角くする基本的な考え方

考え方は、円を四角く編む「サークルインスクエア」と同じです。ハートのくぼみ部分と尖った先端部分で多めに目を拾い、辺の部分はまっすぐになるように編むことで、徐々に四角形に整えていきます。

具体的には、角になる部分に「長編み3目、鎖編み2目、長編み3目」といったパターンを編み入れることで、きれいな四角形を作ることができます。この四角いモチーフを複数枚編み繋げれば、オリジナルのひざ掛けやポーチ、コースターなどが作成可能です。

人気のグラニースクエアと合わせる方法

かぎ針編みの定番モチーフである「グラニースクエア」とぷっくりハートを組み合わせるのも、非常におしゃれで人気の高いアイデアです。

グラニースクエアは、そのレトロで温かみのある雰囲気が魅力ですが、中央にぷっくりハートを配置することで、一気にモダンで可愛らしい印象に変わります。

組み合わせ方の主なパターン

組み合わせ方には、主に2つのパターンが考えられます。

  1. 後から縫い付ける方法
    まず通常通りにグラニースクエアを編み、その中央に完成したぷっくりハートを縫い付けます。この方法が最も簡単で、初心者の方にもおすすめです。ハートの位置を自由に決められるというメリットもあります。
  2. 中心から編み出す方法
    上級者向けの方法として、ハートを編んだ後、その周りに直接グラニースクエアのパターンを編みつけていく方法があります。一体感のある美しい仕上がりになりますが、目を拾う位置などを正確に計算する必要があります。

どちらの方法でも、素敵なオリジナル作品が生まれます。色の組み合わせ次第で、シックにもポップにもなるので、ぜひ様々なカラーリングで試してみてください。

かぎ針ぷっくりハート編み図の総まとめ

この記事では、かぎ針で編むぷっくりとした立体ハートの編み方から、様々な応用アイデアまでを詳しく解説しました。

  • ぷっくりハートは円を編む応用で簡単に作れる
  • 基本はハートの上部となる山パーツを2つ作るところから始まる
  • 2つのパーツを繋げて減らし目をすることで立体的な形になる
  • 綿は少し多いと感じるくらいしっかり詰めるのがコツ
  • 段の始まりには段数マーカーを使うと分かりやすい
  • レース糸で編むと繊細で上品な仕上がりになる
  • 糸が細い分、レース編みは上級者向けともいえる
  • 太い糸とジャンボかぎ針を使えば大きなクッションも作れる
  • クッションの中材は古着や古い毛糸で代用可能
  • ハンドウォーマーのワンポイントにすると可愛さがアップする
  • ハートの色を変えるだけでオリジナリティが出る
  • ハートの周りを囲んで四角いモチーフにすることもできる
  • 四角モチーフを繋げればブランケットやバッグが作れる
  • 定番のグラニースクエアの中央に配置するのも人気のアレンジ
  • 基本の編み方をマスターすればアイデア次第で無限に楽しめる
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