ぷっくりとしたフォルムが可愛い、お花のヘアゴムの作り方を探していませんか。せっかくなら、初心者でも挑戦しやすく、簡単なのに立体的に仕上がるものが良いですよね。この記事では、無料で利用できる編み図を元に、ヘアゴムに直接お花を編みつけていく、少し変わった面白い方法を詳しく解説します。基本の編み方さえ覚えれば、誰でも素敵なヘアアクセサリーが作れますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ヘアゴムに直接お花を編みつける方法
- 必要な材料とかぎ針の選び方
- 初心者でも簡単に作れる編み方の手順
- 立体的に仕上げるためのポイント
初心者向けぷっくりお花のヘアゴム編み図
- 完成品のイメージとサイズ感
- 準備する材料とかぎ針について
- 編み始めは輪の作り目から
- 詳しい1段目の編み方を解説
- ヘアゴムに直接編みつける方法
- 中心の輪を引き締めて1段目を終える
完成品のイメージとサイズ感
今回ご紹介する編み図で作成するのは、中央がぷっくりと盛り上がった、可愛らしいお花のヘアゴムです。使用するかぎ針や毛糸の太さによって完成サイズは変動しますが、一般的にはお子様から大人まで幅広く使える、直径5cm前後の使いやすいサイズ感に仕上がります。
毛糸の色を変えれば、元気なビタミンカラーから落ち着いたパステルカラーまで、様々な雰囲気の作品作りが楽しめます。お洋服や季節に合わせて、オリジナルのヘアゴムを作成できるのがハンドメイドの魅力です。まずは完成形をイメージしながら、お好きな色の毛糸を準備することから始めてみましょう。
サイズ調整の豆知識
完成品のサイズを大きくしたい場合は太い毛糸とかぎ針を、小さくしたい場合は細い毛糸とかぎ針を選ぶことで調整が可能です。ただし、編み図の指定と大きく異なる道具を使用すると、全体のバランスが崩れることもあるため、初めは指定に近いもので試すことをおすすめします。
準備する材料とかぎ針について
作品作りを始める前に、必要な材料と道具を揃えましょう。基本的なかぎ針編みの道具があれば、すぐにでも編み始めることができます。以下に主なリストをまとめましたので、参考にしてください。
道具・材料 | 詳細・選び方のポイント |
---|---|
かぎ針 | 使用する毛糸のラベルに記載されている推奨号数を選びます。 |
お好きな毛糸 | コットン糸やアクリル毛糸など、お好みの素材を選んでください。 |
ヘアゴム | リング状のものを用意します。飾りや金具がついていないシンプルなものが最適です。 |
とじ針 | 最後の糸始末に使用します。毛糸の太さに合わせた針穴のものを選びましょう。 |
ハサミ | 糸を切るために使います。 |
毛糸選びに迷ったら、まずは練習用に100円ショップなどで手に入るアクリル毛糸から始めてみるのがおすすめです。カラーバリエーションも豊富で、気軽に挑戦できますよ。
編み始めは輪の作り目から
この編み図では、まず「輪の作り目」から編み始めます。輪の作り目は、編み地の中心に穴が開かないように、円を編む際の基本的なスタート方法です。編み物初心者の方にとっては少し難しく感じるかもしれませんが、一度覚えてしまえば様々な作品に応用できます。
具体的な手順は以下の通りです。
- 人差し指に糸を2回巻き付けます。
- 指からそっと輪を外し、輪の中に針を入れます。
- 針に糸をかけて引き出し、もう一度針に糸をかけて引き抜きます。
この方法で、引き締めることができる輪が完成します。糸端を引っ張ると輪が小さくなるのが特徴で、これによって中心の穴をきれいに閉じることが可能です。最初はゆっくりで構いませんので、丁寧に挑戦してみてください。
詳しい1段目の編み方を解説
輪の作り目ができたら、いよいよ1段目を編んでいきます。ここが今回の編み図の最大の特徴であり、面白いポイントです。通常の円編みとは異なり、ヘアゴムを編み込みながら進めていくのが特徴となります。
まず、以下の手順で進めてください。
0段目:輪の作り目
1段目:鎖編み1、細編み6、ヘアゴムに編みつけて細編み1、ヘアゴムに編みつけずに細編み2、ヘアゴムに編みつけて細編み1、ヘアゴムに編みつけずに細編み1、中心の輪を引き締めて最初の細編みに引き抜き編み
1段目の流れ
輪の中に細編みを編み入れる工程の途中で、2回にわたってヘアゴムをまたぐように針を入れ、細編みを編みつけます。これにより、お花の中心部分がヘアゴムにしっかりと固定されます。
少し複雑に感じるかもしれませんが、編み図の通りに落ち着いて進めれば大丈夫です。次の項目で、ヘアゴムへの編みつけ方をさらに詳しく見ていきましょう。
ヘアゴムに直接編みつける方法
この編み図の核心部分である、ヘアゴムに直接編みつける方法について解説します。通常の細編みと異なるのは、かぎ針を入れる場所だけです。
基本的な手順
- 輪の作り目の輪の中に針を入れます。
- 次に、ヘアゴムの下をくぐらせるように針を動かします。
- 針に糸をかけて、ヘアゴムと輪の両方をくぐらせて引き出します。
- もう一度針に糸をかけて、針にかかっている2本のループを引き抜きます。
このように、細編みを編む一連の動作の途中で「ヘアゴムをまたぐ」という工程が加わるだけです。これを指定された箇所で2回行うことで、お花パーツがヘアゴムから外れにくくなります。接着剤などを使わずにパーツを固定できる、非常に合理的で丈夫な方法です。
編みつける際の注意点
ヘアゴムを編みくるむ際、糸を引き締めすぎるとゴムが歪んでしまう可能性があります。逆に緩すぎるとお花が安定しません。適度な力加減で編むことを意識してください。
中心の輪を引き締めて1段目を終える
指定された通りに1段目の全ての目を編み終えたら、最後に中心の輪を引き締めます。輪の作り目の際に残しておいた糸端を、ゆっくりと、しかし力強く引っ張ってください。
すると、編み始めの輪が「きゅっ」と縮まり、中心の穴が綺麗に閉じます。この工程により、作品の完成度が格段にアップしますので、丁寧に行いましょう。穴が完全に閉じたら、最初の細編みの頭に針を入れ、糸をかけて引き抜く「引き抜き編み」を行って1段目を閉じます。
これで、ヘアゴムにお花の中心部分が固定された状態になりました。この後のぷっくりしたお花の編み方については、別記事で詳しくご紹介していますので、そちらを参考に編み進めてください。
ぷっくりお花のヘアゴム編み図のポイント
- この編み図は無料で公開しています
- 初心者でも簡単な編み方のコツ
- 立体的なお花に仕上げるポイント
- 糸始末をきれいに行う方法
- 素敵なぷっくりお花のヘアゴム編み図の総まとめ
この編み図は無料で公開しています
この記事でご紹介しているヘアゴムの土台部分の編み方は、完全に無料でご利用いただけます。基本的な編み方さえマスターすれば、誰でも手軽にハンドメイドのヘアアクセサリー作りに挑戦できるのが魅力です。
ただし、編み図を利用する際には、いくつかの注意点があります。特に、デザインの著作権に関するルールは、トラブルを避けるためにも必ず守るようにしてください。
ご利用にあたってのお願い
編み図そのものをコピーして他のサイトやSNSに掲載したり、少しだけアレンジして自分の作品として公開したりするのはご遠慮ください。完成した作品をSNSに投稿する際は、「(作者名)の編み図を参考にしました」といった一文を添えるのがマナーです。また、個人的に楽しむ範囲での利用をお願いしており、完成品の販売は控えるようにしましょう。
初心者でも簡単な編み方のコツ
この編み図が編み物初心者の方にもおすすめできる理由は、使用する編み方が「鎖編み」と「細編み」という基本的なものだけで構成されている点にあります。複雑な編み方を覚える必要がないため、かぎ針編みの入門としても最適な作品です。
簡単とはいえ、初心者がつまずきやすいポイントもいくつか存在します。以下のコツを意識するだけで、よりスムーズに編み進めることができます。
初心者が意識したい3つのコツ
- 力加減を一定に保つ:編み目の大きさが揃い、きれいな仕上がりになります。
- 段数マーカーを使う:各段の最初の目にマーカーを付けておくと、どこまで編んだか分からなくなりません。
- 焦らずゆっくり編む:特にヘアゴムを編みくるむ工程は、焦らず一つ一つの動作を確かめながら行いましょう。
もし途中で分からなくなっても、慌てる必要はありません。一度ほどいて、もう一度挑戦すれば大丈夫です。失敗を恐れずに、楽しんで編むことが上達への一番の近道です。
立体的なお花に仕上げるポイント
このヘアゴムの魅力は、なんといっても「ぷっくりとした立体感」にあります。平面的でなく、ふっくらとしたお花に仕上げるためには、いくつかのポイントがあります。
お花本体の編み方は別記事での解説となりますが、共通して重要になるのは、「中長編み」や「長編み」といった高さのある編み方を効果的に使うことです。また、花びらの部分では、同じ目に複数の目を編み入れる「増し目」を多用することで、自然な丸みとボリュームが生まれます。
ふっくら感を出すもう一つの秘訣は、少しだけきつめに編むことです。編み地がしっかりとして、形が崩れにくくなりますよ。ぜひ意識してみてくださいね。
ヘアゴムの土台をマスターしたら、ぜひ立体的なお花本体の編み方にも挑戦して、作品を完成させてください。
糸始末をきれいに行う方法
編み物が完成した後の「糸始末」は、作品の耐久性と美しさを左右する非常に重要な工程です。どんなにきれいに編めていても、糸始末が雑だと、使っているうちにほどけてきてしまう可能性があります。
基本的な糸始末の手順
- 編み終わりの糸を10cmほど残してカットします。
- とじ針に糸を通します。
- 編み地の裏側の、目立たない部分の編み目に針を数回くぐらせます。
- 糸を軽く引いて形を整え、余った糸を編み地のきわでカットします。
ポイントは、一方向だけでなく、途中で進行方向を変えて糸をくぐらせることです。これにより、糸が抜けにくく、より頑丈になります。最後の仕上げまで丁寧に行うことで、長く愛用できるお気に入りの作品が完成します。
素敵なぷっくりお花のヘアゴム編み図の総まとめ
この記事では、ぷっくりとしたお花のヘアゴムの土台部分について、ヘアゴムに直接編みつけるユニークな方法を解説しました。最後に、記事全体の要点をリスト形式で振り返ります。
- 今回の編み図は無料で利用できる
- ぷっくりとした立体的なお花が作れる
- 完成サイズは直径約5cmが目安
- 必要な材料は毛糸、かぎ針、ヘアゴムなど
- 編み始めは「輪の作り目」からスタートする
- 1段目でヘアゴムを編みくるむのが最大の特徴
- 細編みを編む途中でヘアゴムの下をくぐらせる
- 指定の箇所で2回編みつけることで固定する
- 適度な力加減でゴムが歪まないように注意する
- 編み終わりは糸端を引いて中心の穴を閉じる
- 使用する編み方は基本的なものだけで初心者向け
- 力加減を一定に保つのがきれいに仕上げるコツ
- お花本体の編み方は別記事で詳しく解説
- 最後の糸始末は作品の強度を高める重要工程
かぎ針編み作家𝘮𝘰𝘬𝘢𝘢𝘵𝘦𝘢です。
編み図がなくても編める、気軽で自由なかぎ針編みを提案しています。
はじめての方でも、暮らしの中でそっと楽しめるものづくりを目指しています。