かぎ針編み|フリルシュシュの編み図(文章パターン)

編み図

かぎ針編みで、自分だけのかわいいシュシュを作ってみたいと思いませんか。この記事では、無料で利用できる編み図を使い、初心者でも簡単な作り方をご紹介します。シュシュに合う毛糸はどんなものがあるのか、ふわっとしたボリューム感を出すにはどうすれば良いのか、といった疑問にもお答えします。基本の編み方からアレンジまで、丁寧に解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。

  • シュシュ作りに適した毛糸の種類
  • 無料で使える簡単な編み図のポイント
  • フリルのボリュームを調整する方法
  • 初心者でも失敗しない作り方の手順

初心者向けかぎ針編みシュシュの編み図と準備

  • シュシュに合う毛糸は?
  • 基本のかぎ針編み道具
  • 無料で挑戦できる編み図
  • 初心者でも簡単な作り方

シュシュに合う毛糸は?

シュシュ作りを成功させる第一歩は、適切な毛糸選びから始まります。結論として、かぎ針編みが初めての方には、滑りが良く編みやすいウールやコットン素材の毛糸がおすすめです。

なぜなら、糸の扱いやすさが編み目の安定につながり、ストレスなく作業を進められるからです。例えば、アクリル毛糸は安価で手に入りやすい一方で、編む際にきしみを感じることがあります。その点、ウールは柔らかく、コットンはさらりとしており、季節感に合わせて選ぶ楽しみもあります。

毛糸の種類特徴おすすめの季節
ウール柔らかく伸縮性があり、滑りが良く編みやすい。保温性が高い。秋冬
コットンさらりとした手触りで丈夫。吸水性に優れるが、少し硬く感じることも。春夏
アクリル安価で色が豊富。ただし、滑りにくく、きしみを感じることがある。練習用・季節問わず
テープヤーン平たいテープ状の糸。独特の質感で、軽い仕上がりになる。春夏
モヘアふわふわとした起毛が特徴。軽く、エアリーな仕上がりになる。秋冬

毛糸を選ぶ際は、必ずラベルを確認しましょう。ラベルには推奨されるかぎ針の号数が記載されています。指定された号数のかぎ針を使うことで、編み図通りのサイズ感に仕上げやすくなります。

基本のかぎ針編み道具

シュシュを作るために、特別な道具はほとんど必要ありません。基本的には、「かぎ針」「とじ針」「はさみ」の3つがあれば、すぐにでも始められます。

これらの道具は、それぞれが美しいシュシュを完成させるために重要な役割を持っています。

かぎ針

毛糸を編むための主役となる道具です。前述の通り、使用する毛糸のラベルに記載されている推奨号数のかぎ針を準備しましょう。かぎ針には金属製や竹製、グリップ付きなど様々な種類があります。持ち方には「鉛筆持ち」と「ナイフ持ち(握り持ち)」があり、ご自身の持ちやすい、疲れにくいタイプを選ぶのが長続きのコツです。

とじ針

編み始めと編み終わりの糸の始末に使います。なくても完成はできますが、とじ針を使うと糸始末が簡単かつ、仕上がりが格段にきれいになります。毛糸用のとじ針は、針穴が大きく、先が丸くなっているのが特徴です。

はさみ

毛糸を切るために使います。特に専用のものである必要はなく、ご家庭にある工作用のはさみで問題ありません。

とじ針は数百円で購入できるアイテムですが、その投資価値は絶大です。せっかく作った作品が使っているうちに解けてしまわないよう、ぜひ揃えておくことをおすすめします!

無料で挑戦できる編み図(文章パターン)

この記事でご紹介するかぎ針編みのシュシュは、無料で利用できるオリジナルの編み図(文章パターン)に基づいています。基本の編み方を組み合わせるだけで完成するように設計されているため、初心者の方に最適です。

この編み図の大きな特徴は、市販のヘアゴムを土台にして、直接編みつけていく点にあります。この方法には、作り目が不要で手軽に始められるというメリットがあります。一方で、後からゴムだけを交換することが難しいという側面も理解しておきましょう。

シュシュの作り方には、別に編んだ土台でゴムをくるむ方法もあります。この方法だとゴムの交換が可能になり、ゴムの結び目をきれいに隠せるメリットがありますが、少し工程が増えます。まずは直接編みつける簡単な方法で、シュシュ作りの楽しさを体験してみてください。

当ブログで紹介している編み図(文章パターン)や作り方、完成した作品の商用利用はご遠慮ください。個人で楽しむ範囲でのご利用をお願いいたします。

初心者でも簡単な作り方

「編み物って難しそう…」と感じるかもしれませんが、ご安心ください。このシュシュの作り方は、「細編み(こまあみ)」と「長々編み(ながながあみ)」という、かぎ針編みの基本的な編み方を2つ使うだけで完成します。

複雑な技法を必要とせず、同じ作業を繰り返す工程が多いため、編み物に慣れるための練習としても非常に効果的です。特に、ゴムを土台にして編み進めるので、編み方の練習に集中できるのが嬉しいポイントになります。

言ってしまえば、シュシュを一つ完成させる頃には、自然と手が動きを覚え、編み目がきれいに揃うようになっているでしょう。楽しみながら基本をマスターできる、これこそが初心者の方にシュシュ作りをおすすめする最大の理由です。

細編みや長々編みは、今後のステップアップに欠かせない基本の編み方です。まずはこのシュシュ作りを通して、かぎ針編みの楽しさに触れてみましょう!

実践!かぎ針編みシュシュの編み図に沿った作り方

  • 土台となる輪と細編みを編む
  • 長々編みでフリルを作る
  • お好みのボリュームを出すコツ
  • 糸の色を変えて細編みを編む
  • さらに糸の色を変えて仕上げる
  • 糸端の始末をきれいに
  • アレンジも楽しいかぎ針編みシュシュの編み図

土台となる輪と細編みを編む

ここから、いよいよシュシュを編んでいきます。最初のステップは、ヘアゴムに直接細編みを編みつけて、シュシュの土台を作ることです。この土台が、全体の形と大きさを決める基礎となります。

一見難しそうに感じるかもしれませんが、慣れると簡単です。以下の手順で進めていきましょう。

Step 1: 糸の準備と固定

まず、かぎ針をヘアゴムの輪の中に通します。向こう側から糸を引っかけて手前に引き出し、もう一度糸をかけて針にかかっている1本のループを引き抜きます。これで、ヘアゴムに編み始めの糸が固定されました。

Step 2: 細編みで1周編む

ヘアゴムを芯にするようにして、細編みを編んでいきます。この時、ゴムが見えなくなるくらい、隙間なく編みつけるのがポイントです。使用する糸の太さやゴムのサイズにもよりますが、だいたい40〜60目程度が目安になります。

1周編めたら、最初の細編みの頭に針を入れ、引き抜き編みをして1段目を完成させます。

ゴムに編みつける際、編み地がくるくると回ってしまい、編みにくさを感じることがあります。その場合は、ゴムにかけた糸の根元あたりを左手の指でしっかりと押さえながら編むと、格段に作業がしやすくなりますよ。

長々編みでフリルを作る

土台が完成したら、次はシュシュの主役であるフリル部分を編んでいきます。ここでは「長々編み」を使って、一気に華やかなフリルを作り出します。

フリルは、土台の細編み1目に対して長々編みを複数編み入れる「増し目」という技法で生まれます。この増し目によって、布を寄せたような美しいドレープが作られるのです。

Step 1: 立ち上がりの鎖編み

まず、長々編みの高さになるように、立ち上がりの鎖編みを4目編みます。

Step 2: 長々編みを編む

次に、前段の細編み1目に対して、長々編みを編んでいきます。きれいなフリルを作るため、1つの細編みの目に、長々編みを4回編み入れましょう。これを、土台の細編み全てに繰り返していきます。

1周編み終えたら、立ち上がりの鎖編み4目めと長々編みの間の部分に引き抜き編みをして、フリル段を閉じます。

ここが一番編んでいて楽しい工程かもしれません!編み進めるうちに、みるみるフリルが形になっていく様子に、きっとワクワクするはずです。

お好みのボリュームを出すコツ

シュシュの魅力は、なんといってもその「ボリューム感」です。このボリュームは、1つの目に編み入れる長々編みの数を変えるだけで、自由に調整することができます。

編み入れる長々編みの数が多ければ多いほど、フリルは密度を増し、ゴージャスな印象になります。逆に、数を減らせば、普段使いしやすい控えめなフリルに仕上がります。

ボリューム感1目に編む長々編みの数(目安)仕上がりの印象
控えめ2〜3回すっきりと上品な印象。オフィスなどにも。
標準3〜4回程よい華やかさで、バランスが良い。
ゴージャス5回以上存在感があり、コーディネートの主役になる。

ただし、ボリュームを出そうと編み目を増やしすぎると、シュシュ全体が重くなってしまうことがあります。また、当然ながら使用する糸の量も増えますので、全体のバランスを見ながら調整することが大切です。

糸の色を変えて細編みを編む

フリルが完成したら、糸の色を変えて縁取りを編み、デザインにアクセントを加えていきましょう。色を変えるだけで、ぐっとデザイン性が高まり、オリジナリティあふれる作品に仕上がります。

ここでは、3段目としてフリルの縁に細編みを編んでいきます。

Step 1: 糸を替える

フリルを編み終えたら、一度糸を切ります。次に、新しい色の糸を用意し、先ほど引き抜き編みをした隣の目にかぎ針を入れ、新しい糸を引き抜いてきます。これで糸の交代は完了です。

Step 2: 細編みと糸端の処理

立ち上がりの鎖編みを1目編んだら、前段の長々編み1目に対して細編みを1目ずつ編んでいきます。このとき、非常に重要なポイントがあります。それは、新しい糸の端と、前に使っていた糸の端の2本を、編み地の上に乗せて一緒に編みくるんでしまうことです。

この「編みくるむ」という作業を行うことで、後の面倒な糸始末の手間を大幅に省くことができます。少し編みにくいかもしれませんが、仕上がりの美しさのためにぜひ挑戦してみてください。

さらに糸の色を変えて仕上げる

デザインに更なる深みを出すために、4段目でもう一度、糸の色を変えてみましょう。もちろん、3段目で完成としても十分に可愛いですが、複数の色を組み合わせることで、より華やかで個性的なシュシュが完成します。

手順は3段目と全く同じです。前の段で引き抜き編みをした隣の目に新しい色の糸をつなぎ、立ち上がりの鎖を1目編んでから、細編みで1周編んでいきます。この時も、2本の糸端を忘れずに編みくるみましょう。

色の組み合わせに決まりはありません。同系色でまとめて統一感を出したり、あえて反対色を使ってポップな印象にしたりと、様々なバリエーションが楽しめます。

どんな色を組み合わせようか考える時間も、ハンドメイドの醍醐味の一つですよね。余った毛糸などを活用して、あなただけのオリジナル配色を見つけてみてください!

糸端の始末をきれいに

全ての段を編み終えたら、最後の仕上げである「糸始末」を行います。この作業を丁寧に行うことで、作品の完成度と耐久性が格段にアップします。

編み終わりの糸は、結んで処理するのではなく、とじ針を使って編み目に隠すのが基本です。結び目を作ってしまうと、解けやすくなるだけでなく、見た目も損なわれてしまいます。

糸始末の基本手順

  1. 最後の編み目から糸を5〜10cmほど残して、はさみで切ります。
  2. その糸をとじ針に通します。
  3. 編み地の裏側にある、編み目の間を縫うようにして、糸を数センチくぐらせます。このとき、表に糸が響かないように注意しましょう。
  4. 糸が抜けないことを確認したら、編み地のキワで余った糸を切ります。

とじ針で糸をくぐらせる際、糸を強く引っ張りすぎないように注意してください。強く引っ張ると編み地が引きつれてしまい、全体の形が歪む原因になります。

アレンジも楽しいかぎ針編みシュシュの編み図

この記事でご紹介したかぎ針編みのシュシュ作りはいかがでしたでしょうか。最後に、今回の内容の要点をリストでまとめます。

  • かぎ針編みシュシュは初心者におすすめのアイテム
  • 必要な道具はかぎ針・とじ針・はさみ
  • 毛糸はウールやコットンなど好みで選べる
  • この記事の編み図は無料で利用可能
  • 作り方は「細編み」「長々編み」が中心で簡単
  • まずはヘアゴムに細編みで土台を作る
  • ゴムが見えなくなるまで編むのが目安
  • フリルは長々編みの増し目で表現する
  • 1目に入れる長々編みの数でボリュームが変わる
  • ボリュームを出しすぎると重くなる点に注意
  • 途中で糸の色を変えるとデザイン性がアップする
  • 糸を替える際は糸端を編みくるむと綺麗
  • 最後の糸始末はとじ針を使うと頑丈で美しい
  • 編み図を参考に自分だけのアレンジを楽しもう
  • 完成したシュシュはプレゼントにも最適

基本の作り方をマスターすれば、ビーズを編み込んだり、縁にピコット編みという飾りをつけたりと、アレンジは無限大に広がります。ぜひ、世界に一つだけのオリジナルシュシュ作りを楽しんでください。

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