かぎ針編みで作る、ぷっくりとしたお花のモチーフは、見た目のかわいらしさから多くのハンドメイド好きに愛されています。この記事では、かぎ針編みの初心者でも挑戦しやすい、簡単な立体の花モチーフの作り方から、少し凝ったデザインの立体バラ、そして海外で人気のモリーの花の編み方まで、幅広く解説します。さらに、完成したモチーフの繋げ方や、それらを使って作るオリジナルのバッグ、ブランケットといった作品への応用方法もご紹介。花モチーフを四角にアレンジする方法や、無料で探せる素敵な編み図の情報も盛り込み、あなたの「作りたい」という気持ちをサポートします。
- ぷっくりしたお花の基本的な編み方がわかる
- 様々な種類の立体的なお花モチーフの編み方を学べる
- 編んだモチーフを繋げて作品にする方法がわかる
- モチーフを使ったバッグやブランケットなどの作例を知れる
かぎ針ぷっくりお花編み図の基本と編み方
- 初心者でも編める可愛いモチーフ
- 簡単なぷっくりお花の作り方
- 無料で探せる可愛い花の編み図
- 話題のモリーの花とはどんな編み方か
- 華やかな立体バラに挑戦してみよう
初心者でも編める可愛いモチーフ
かぎ針編みを始めたばかりの初心者の方でも、ぷっくりとした可愛いお花のモチーフは十分に編むことができます。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、基本的な編み方の組み合わせでできているため、一つ一つの手順をゆっくり確認しながら進めれば、きっと素敵な作品が完成するでしょう。
大切なのは、焦らずに自分のペースで楽しむことです。最初は毛糸の引き加減が安定しなかったり、目の数を間違えたりすることもあるかもしれません。しかし、それもハンドメイドの醍醐味の一つです。練習を重ねるうちに、自然と手が慣れてきれいな編み目に仕上がっていきます。
初心者が挑戦する際のポイント
まずは、少し太めの並太タイプの毛糸と、それに合った号数のかぎ針(7/0号など)を選ぶのがおすすめです。道具が太い方が編み目が見やすく、扱いやすいため、ストレスなく編み進めることができます。
ぷっくりお花のモチーフは、少ない材料と短い時間で完成させられるのも魅力です。余った毛糸の消費にもぴったりなので、まずは気軽に一つ作ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。
簡単なぷっくりお花の作り方
ここでは、最も基本的なぷっくりお花の作り方を解説します。この編み方は、中長編みを応用して花びらのふくらみを作るのが特徴です。少ない手順で立体感が出るため、初心者の方にも非常におすすめです。
準備する材料
道具・材料 | 目安 |
---|---|
お好きな毛糸 | 並太~合太タイプがおすすめ |
かぎ針 | 毛糸のラベルに記載の推奨号数(例: 5/0号~7/0号) |
とじ針 | 糸始末に使用します |
はさみ | 糸を切るために使用します |
基本的な編み方の手順
この編み方は、輪の作り目から始め、花びらを5枚編んでいく構成です。
- 輪の作り目をし、その中に細編みを10目編み入れて輪を引き締めます。
- 最初の細編みに引き抜き編みをして、1段目を完成させます。
- 鎖編み2目で立ち上がります。
- 同じ目に、中長編みの途中までを6回編み入れます。(針に糸がたくさんかかった状態になります)
- かぎ針にかかっている全てのループを一度に引き抜いて、花びらをまとめます。
- 鎖編みを3目編みます。
- 隣の目に引き抜き編みをして、花びらを固定します。
- 上記の手順3から7を合計5回繰り返すと、5枚の花びらが完成します。
この手順で作ると、直径5cmほどのかわいらしいお花が完成します。花びらを編む際に、糸を長めに引き出すことが、ぷっくり感を出す重要なポイントです。
無料で探せる可愛い花の編み図
インターネット上には、無料で公開されている可愛いお花の編み図がたくさん存在します。特に、動画で編み方を解説しているプラットフォームは、手の動きや糸のかけ方が視覚的にわかるため、初心者にとって非常に心強い味方です。
多くの編み物作家さんが、自身のブログやYouTubeチャンネルでオリジナルの編み図やレシピを公開しています。例えば、「sun amiami」さんや「meetang &co.」さん、「crochetjapan」さんなどは、分かりやすい解説で人気があります。
編み図を利用する際の注意点
無料で公開されている編み図であっても、著作権は作成者にあります。個人的に楽しむ範囲での利用は問題ありませんが、編み図そのものを再配布したり、完成した作品を販売したりする際には、作成者が定めたルールを必ず確認するようにしてください。
「かぎ針 花 編み図 無料」などのキーワードで検索すると、様々なデザインの編み図が見つかります。シンプルなものから複雑なものまで、自分のレベルや作りたい作品のイメージに合わせて、最適な編み図を探してみてください。
話題のモリーの花とはどんな編み方か
モリーの花(Mollie Flowers)とは、海外のニッターの間で人気に火が付いた、玉編みで作るぷっくりとしたお花モチーフのことです。花びらが6枚あり、コロンとしたフォルムが非常に愛らしく、たくさん作って繋げる作品に特に向いています。
基本的な構造は、中心の円に玉編みで花びらを編みつけていく、というシンプルなものです。玉編みは、中長編みの未完成な形を何度も同じ目に編み入れ、最後に一度に引き抜くことで作ります。この「一度に引き抜く」工程によって、花びらの根元がキュッと締まり、先端がふっくらと膨らんだ独特の形が生まれるのです。
モリーの花の編み方の特徴
- 中心は細編み6目の輪から始まるのが一般的。
- 各目に「中長編み5目の玉編み」などで花びらを作る。
- 花びらの数は6枚になる。
- 編みながら繋げていくことで、より立体感が際立つ。
このモリーの花は、色の組み合わせ次第で雰囲気が大きく変わるのも魅力です。パステルカラーで編めば優しく可愛らしい印象に、ビビッドな色で編めばポップで元気な印象になります。ブランケットやクッションカバーなど、広い面を埋める作品にすると、その魅力が最大限に発揮されます。
華やかな立体バラに挑戦してみよう

ぷっくりお花の中でも、特に存在感があり華やかなのが立体バラのモチーフです。一見すると複雑で難しそうに見えますが、実はいくつかの簡単なテクニックを応用することで、初心者でも作ることが可能です。
巻かずに編む立体バラ
バラのモチーフには、細長い帯状のものを編んでからクルクルと巻いて形作るタイプと、中心から外側に向かって一気に編み上げるタイプがあります。後者の「巻かずに編む」タイプは、編みぐるみの要領で編み進めることができ、花びらの重なりが自然で美しい仕上がりになるのが特徴です。
このタイプの編み方では、増し目をしながら渦を巻くように編んでいき、花びらのフリル部分は鎖編みや長編みを使って表現します。最後に底を閉じるときに少し綿を詰めると、よりふっくらとして安定感のあるモチーフになります。
巻いて作るタイプは少し形を整えるのが難しいことがありますが、一気に編むタイプなら編み上がった時点でほぼ完成形なのが嬉しいポイント。ブローチやヘアアクセサリーの土台に縫い付けるのにもぴったりですよ。
少し手間はかかりますが、完成したときの達成感は格別です。シンプルなバッグや帽子のアクセントとして一つ付けるだけで、作品全体が一気にゴージャスな雰囲気になります。ぜひ特別な日のためのアクセサリー作りなどに挑戦してみてください。
かぎ針ぷっくりお花編み図の活用アイデア
- アレンジに便利な花モチーフの四角
- モチーフのきれいな繋げ方とは
アレンジに便利な花モチーフの四角

円形のお花のモチーフはそれだけでも可愛いですが、周りに縁編みを足して四角(スクエア)にすることで、作品作りの幅がぐんと広がります。このお花を中心にした四角いモチーフは、一般的に「グラニースクエア」の一種として知られています。
円形のモチーフを四角にするには、長編みと鎖編みを組み合わせて角を作っていくのが基本です。具体的には、円の周囲の特定の4か所で「長編み3目、鎖編み2目、長編み3目」といったセットを編み入れることで、きれいな角が生まれます。
四角にするメリット
モチーフを四角にすると、辺と辺をまっすぐ繋ぎ合わせることができるため、ブランケットやバッグ、カーディガンなどの大きな作品が非常に作りやすくなります。形が整っているため、パッチワークのように様々な色のモチーフを組み合わせるのも楽しいです。
ぷっくりお花を花モチーフの四角にアレンジすることで、可愛らしさと扱いやすさを両立した万能パーツが完成します。お花部分と周りの縁部分の色を変えて、色の組み合わせを楽しむのもおすすめです。
モチーフのきれいな繋げ方とは
丁寧に編んだモチーフも、繋ぎ方が雑だと作品全体のクオリティが下がってしまいます。モチーフの繋げ方にはいくつかの方法があり、それぞれ仕上がりの見た目や強度が異なります。作りたい作品のイメージに合わせて最適な方法を選びましょう。

主な繋ぎ方の種類
- 引き抜き編みで繋ぐ方法:モチーフの表側を見ながら、対応する目同士をかぎ針で引き抜き編みをして繋ぎます。繋ぎ目にしっかりとしたラインが出るのが特徴です。
- 細編みで繋ぐ方法:引き抜き編みと同様に、表側を見ながら細編みで繋ぎます。引き抜き編みよりも少し厚みのある、はっきりとした繋ぎ目になります。
- とじ針で巻きかがりする方法:毛糸をとじ針に通し、モチーフの裏側から半目ずつすくって縫い合わせていきます。繋ぎ目が平らで目立ちにくい、すっきりとした仕上がりになります。
おすすめは最終段を編みながら繋ぐ方法です。これは、最後の1枚以外のモチーフを完成させておき、最後のモチーフの最終段を編むときに、隣接するモチーフに引き抜き編みなどで繋ぎながら進める方法です。後から繋ぐ手間が省け、糸始末の回数も減らせるため非常に効率的です。
どの方法を選ぶにしても、繋ぐときに拾う目がずれないように注意することが、きれいに仕上げるための最も重要なポイントです。マーカーなどで印を付けながら作業すると、間違いを防ぐことができます。
繋げて作るオリジナルのバッグ
ぷっくりお花のモチーフは、繋げてオリジナルのバッグを作るのに最適なパーツです。モチーフの数や繋げ方、色の組み合わせ次第で、世界に一つだけのデザインを生み出すことができます。

例えば、カラフルなモチーフをたくさん繋げれば、持っているだけで気分が上がるようなポップなトートバッグになります。一方、ベージュやグレーなどの落ち着いた色合いのモチーフで作れば、ナチュラルで普段使いしやすい上品なバッグに仕上がります。
バッグを作る際は、内布を付けるのがおすすめです。内布を付けることで、バッグの型崩れを防ぎ、中に入れた小物が編み目から飛び出すのを防ぐことができます。耐久性もアップするので、ぜひ一手間加えてみてください。
持ち手部分も、同じモチーフを繋げて作ったり、市販のレザーハンドルを取り付けたりと、工夫次第で様々な表情を見せてくれます。季節に合わせて素材や色を変えて、自分だけのオリジナルバッグ作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
可愛いブランケットに挑戦しよう
ぷっくりお花のモチーフをたくさん繋げれば、ぬくもりあふれる可愛いブランケットを作ることができます。時間と根気が必要な大作ですが、少しずつモチーフが増えていく過程は楽しく、完成したときの喜びはひとし오です。

ブランケットを作る場合、肌触りの良い、柔らかい毛糸を選ぶことが重要です。特に、ベビーブランケットとして使うなら、チクチクしないコットン100%の糸や、アレルギーの出にくい素材を選ぶと安心です。
また、ひざ掛けサイズなのか、ベッドカバーサイズなのか、作りたい大きさを最初に決めておくと、必要なモチーフの枚数を計算しやすくなります。
ブランケット作りのコツ
- 糸の太さを揃える:使用する毛糸の太さがバラバラだと、モチーフの大きさが不揃いになり、繋げたときに歪みの原因になります。必ず同じ種類の糸か、同じ太さの糸で統一しましょう。
- 配色を計画する:ランダムに色を配置するのも素敵ですが、あらかじめ色の配置計画を立てておくと、統一感のある美しい仕上がりになります。
- 焦らず少しずつ:大きな作品なので、一度に完成させようとせず、「今日は2枚編む」というように、自分のペースでコツコツと編み進めるのが長続きの秘訣です。
ソファにかけたり、赤ちゃんのお昼寝に使ったりと、使い道は様々です。手作りのブランケットに包まれる時間は、心も体も温まる特別なひとときになるでしょう。
かぎ針ぷっくりお花編み図で作品作り
- かぎ針編みのぷっくりお花は初心者でも挑戦しやすいモチーフである
- 基本的な作り方は輪の作り目に中長編みの応用で編む
- インターネット上には無料で質の高い編み図がたくさん公開されている
- モリーの花は玉編みで作る6枚花弁の可愛いモチーフである
- 立体バラは一気に編み上げる方法だと自然な仕上がりになる
- 円形モチーフを四角にするとブランケットなどの作品が作りやすい
- モチーフの繋げ方には引き抜き編みやとじ針など複数の方法がある
- 最終段で編みながら繋ぐ方法が効率的でおすすめ
- モチーフを繋げればオリジナルのバッグを作ることができる
- バッグに内布を付けると耐久性が上がり型崩れを防げる
- ブランケットを作る際は肌触りの良い毛糸を選ぶことが大切
- 大きな作品は配色を計画し自分のペースで進めるのがコツ
- 少ない材料で始められ余り糸の活用にもなる
- 色の組み合わせ次第で作品の雰囲気を自由に変えられる
- 一つ一つのモチーフ作りから大きな作品まで長く楽しめる
かぎ針編み作家𝘮𝘰𝘬𝘢𝘢𝘵𝘦𝘢です。
編み図がなくても編める、気軽で自由なかぎ針編みを提案しています。
はじめての方でも、暮らしの中でそっと楽しめるものづくりを目指しています。