編み物、特にモチーフ編みの美しい仕上げに欠かせないブロッキングボード。中でも手芸好きなら誰もが知るユザワヤの製品が気になっている方も多いのではないでしょうか。しかし、実際にどこで売ってるのか、価格はどのくらいなのか、そしてダイソーやセリアといった100均の製品、あるいはホームセンターで手に入るアイテムと比べてどう違うのか、疑問は尽きないかと思います。もしかしたら、家にあるもので代用できないか、簡単な作り方はないかと探しているかもしれません。この記事では、そんなあなたの疑問に全てお答えします。品質で選ばれる日本製の選択肢から、乗ってる人の口コミ・感想レビューまで徹底的に調査し、あなたにとって本当におすすめのブロッキングボードを見つけるお手伝いをします。
- ユザワヤのブロッキングボードが持つ品質と価格
- 100均やホームセンター製品との具体的な違い
- 家にあるものでできる代用品や簡単な作り方
- 利用シーンごとのおすすめボードの選び方
ブロッキングボード ユザワヤの品質と特徴
- ブロッキングボードはどこで売ってる?
- 100均製品との違いを徹底比較
- デザインが豊富なセリアの人気商品
- ダイソーで探せる便利なDIY材料
- ホームセンター製品との価格と品質
ブロッキングボードはどこで売ってる?
ブロッキングボードは、編み物作品の仕上がりを格段に向上させるための重要なアイテムです。では、具体的にどこで購入できるのでしょうか。
まず最も代表的なのが、ユザワヤのような大型手芸専門店です。ユザワヤでは、編み物コーナーに専用のブロッキングボードが置かれていることが多く、サイズや素材の異なる複数の種類から選べる可能性があります。実際に商品を手に取って、その厚みや硬さ、ピンの刺しやすさを確認できるのが大きなメリットです。
次に、オンライン通販サイトも有力な選択肢となります。Amazonや楽天市場といった大手ECサイトでは、国内外の様々なブランドのブロッキングボードが販売されています。レビューを参考にしながら、自宅でじっくり比較検討できるのが魅力と言えるでしょう。
オンライン通販では、実店舗では見かけないような折りたたみ式やジョイント式のボード、ピンがセットになった商品など、バリエーション豊かな製品が見つかることもあります。
そして、もっと手軽に試したいという方には、100円ショップやホームセンターという選択肢も存在します。これらの店舗での取り扱いについては、後の見出しで詳しく解説していきます。
100均製品との違いを徹底比較
ユザワヤで扱うような本格的なブロッキングボードと、100均で手に入る製品には、価格以外にもいくつかの重要な違いがあります。どちらを選ぶべきか判断するために、それぞれの特徴を比較してみましょう。
主な違いを以下の表にまとめました。
比較項目 | ユザワヤのブロッキングボード | 100均のブロッキングボード(または代用品) |
---|---|---|
価格帯 | 1,000円台~数千円 | 110円~数百円 |
主な素材 | 厚い発泡スチロール、木材など | 薄いEVAスポンジマット、コルク、MDFボードなど |
耐久性 | 非常に高い。繰り返し使える丈夫な作り | 低い。反りやピン穴の広がりが起きやすい |
サイズ展開 | 豊富。大判サイズや連結タイプもある | 小さいものが中心。大きな作品には複数枚必要 |
おすすめの用途 | セーターやショールなどの大物、頻繁な作品作り | 小さなモチーフ、初めてのブロッキング、たまに使う程度 |
このように、ユザワヤの製品は初期投資は高めですが、長期的に見れば非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。特に、作品作りを趣味として長く続けたい方や、大きな作品に挑戦したい方にとっては、しっかりとした作りのユザワヤ製品が断然おすすめです。一方で、まずはブロッキングという作業を試してみたい、小物を少しだけ作りたいという場合には、100均の商品から始めてみるのが賢い選択かもしれません。
デザインが豊富なセリアの人気商品
100円ショップの中でも、特におしゃれでデザイン性の高いアイテムが揃うと評判なのがセリアです。ブロッキングボードとして活用できる商品も、セリアならではの魅力を持っています。
セリアで人気なのは、EVA素材のジョイントマットや、デザインが施されたMDFパンチングボード(有孔ボード)です。これらは本来の用途とは異なりますが、その特性がブロッキングに非常に適しているとハンドメイド愛好家の間で話題になっています。
セリア製品の主な特徴
デザイン性:木目調や可愛らしい柄が入ったものが多く、作業中の気分を上げてくれます。インテリアにも馴染みやすいのが嬉しいポイントです。
コンパクトさ:比較的小さめのサイズが中心で、収納や持ち運びに便利です。小さなモチーフをたくさん作る際に、複数枚を並べて使いやすいという利点もあります。
ただし、これらの商品はあくまで代用品です。専用のブロッキングボードと比較すると、耐水性や耐久性の面では劣る可能性があります。水通しした作品を長時間置く場合は、シートを敷くなどの工夫が必要になることもあるでしょう。とはいえ、110円という手軽な価格で、ブロッキングの環境を整えられるのは大きな魅力です。デザイン性を重視するなら、一度セリアの店頭を覗いてみる価値は十分にあります。
ダイソーで探せる便利なDIY材料

「自分好みのブロッキングボードを自作したい」と考えたとき、真っ先に頼りになるのがダイソーです。ダイソーには、DIYのベースとなる便利な材料が豊富に揃っています。
ブロッキングボードのDIYで特に人気が高いのが、「MDFパンチングボード(有孔ボード)」や「コルク鍋敷き」です。これらは、後の見出しで紹介する「作り方」の核となるアイテムになります。
ダイソーで見つかる主なDIY材料
MDFパンチングボード:規則正しく穴が開いているため、ピンを真っ直ぐ刺すガイドになります。均等な力でモチーフを広げるのに非常に役立ちます。
コルクボード・鍋敷き:ピンが刺しやすく、適度な厚みがあります。有孔ボードと組み合わせることで、より安定した刺し心地を実現できます。
木製ダボ・まち針:作品を固定するためのピンとして活用できます。特に木製のまちは針先が細く、編み地を傷めにくいと評判です。
これらの材料を組み合わせることで、数百円という低コストで自分だけのオリジナルブロッキングボードを作成できます。完成品を買うのも一つの手ですが、自分の作りたい作品のサイズに合わせてボードを自作するのも、ハンドメイドの楽しみの一つと言えるでしょう。ダイソーは、そんな創造性をサポートしてくれる頼もしい味方です。
ホームセンター製品との価格と品質

代表的なのは、やはり「有孔ボード(パンチングボード)」です。ホームセンターの有孔ボードは、100均のものと比較してサイズが大きく、厚みもしっかりしているのが特徴です。
価格は1枚1,000円前後からと100均よりは高価ですが、その分、反りや歪みに強く、長期間の使用に耐える高い耐久性を誇ります。大きなショールやウェアの一部をブロッキングしたい場合など、広い面積が必要な作業にはホームセンターのボードが非常に適しています。
ホームセンター製品を選ぶ際の注意点
ホームセンターの有孔ボードは木製が主流のため、水濡れには注意が必要です。水通しした作品をブロッキングする際は、防水シートを間に挟むなどの対策を忘れないようにしましょう。
結論として、ホームセンターの製品は「DIYで本格的なボードを作りたい」というニーズに最も応える選択肢です。100均の材料では物足りないけれど、手芸用の高価なボードには手が出しにくい、という方にとって、品質とコストのバランスが取れた最適な選択と言えるでしょう。
ブロッキングボード ユザワヤ以外の選択肢
- モチーフ編みの仕上げに必須の理由
- 家にあるもので代用するアイデア
- 有孔ボードを使った簡単な作り方
- 品質で選ぶ日本製のブロッキングボード
- 長く使えるおすすめのボードはどれ?
- やはりブロッキングボードはユザワヤが最適
モチーフ編みの仕上げに必須の理由

そもそも、なぜモチーフ編みなどの仕上げにブロッキングボードが「必須」とまで言われるのでしょうか。その理由は、手編み作品特有の「歪み」を解消し、作品の完成度を最大限に引き出すためです。
手で編まれた編み地は、糸の張力や編み手の癖によって、どうしても形が不均一になりがちです。角が丸まってしまったり、辺が波打ったり、全体が少しねじれてしまったりすることは避けられません。そのままモチーフ同士を繋ぎ合わせると、作品全体が歪んでしまい、せっかくの美しいデザインが損なわれてしまいます。
編み上がった直後のモチーフを見て、「なんだか形がイマイチ…」と感じた経験はありませんか? それはあなたの編み方が悪いのではなく、ブロッキングという仕上げ工程を経ていないからなのです。
ブロッキングボードを使って作品を正しい形に固定し、蒸気や水分を与えてから乾燥させることで、以下の効果が得られます。
- 編み目が均等に整い、模様がくっきりと浮かび上がる
- 波打ちや丸まりがなくなり、きれいな直線や曲線になる
- 指定した通りの正確なサイズに仕上がる
- 複数のモチーフを全く同じ形と大きさに揃えられる
このように、ブロッキングは作品に命を吹き込む最終工程とも言える重要な作業です。特に、正確さが求められるモチーフ編みにとって、ブロッキングボードはまさに必須アイテムなのです。
家にあるもので代用するアイデア
「専用のボードを買う前に、まずはお試しでブロッキングをしてみたい」という場合、家にあるもので簡単に代用することも可能です。最も手軽な方法の一つが、ダンボールと防水シートを組み合わせるアイデアです。
ダンボール製ボードの作り方
- 厚手で丈夫なダンボールを、希望の大きさにカットします。
- 水濡れを防ぐため、ダンボールの表面に防水性のあるシート(ゴミ袋やラミネート加工されたテーブルクロスなど)を貼り付けます。
- これだけで、簡易的なブロッキングボードの完成です。
この方法は、コストをかけずにすぐに試せるのが最大のメリットです。小さな作品や、一度きりの使用であれば十分に対応できるでしょう。
しかし、この代用方法にはデメリットも存在します。
代用品の注意点
耐久性の低さ:ダンボールは湿気に弱く、繰り返し使うと反ったり柔らかくなったりしてしまいます。
ピンの不安定さ:ピンを刺しても抜けやすく、作品をしっかりと固定するのが難しい場合があります。
あくまで一時的な方法として捉え、もしブロッキングの重要性を実感し、今後も作品作りを続けたいと感じたならば、専用のボードやDIYによるしっかりとしたボードの導入を検討するのがおすすめです。
有孔ボードを使った簡単な作り方

100均やホームセンターで手に入る「有孔ボード(パンチングボード)」を使えば、非常に簡単かつ実用的なブロッキングボードを自作できます。ここでは、代表的な2つの作り方を紹介します。
方法1:シンプル!木製ダボ方式
これは最も簡単な作り方で、セリアのMDFパンチングボードと木製ダボ(直径が穴に合うもの)を用意するだけです。
- ブロッキングしたいモチーフのサイズに合わせて、有孔ボードの穴に木製ダボを差し込みます。
- ダボが緩い場合は、裏からテープで固定するか、金づちで軽く叩いてはめ込みます。
- これだけで、ピン(ダボ)が固定されたボードが完成します。
この方法はとにかく手軽ですが、ダボの長さが短いため、一度に多くのモチーフを重ねてブロッキングできないというデメリットがあります。
方法2:本格的!コルクサンドイッチ方式
こちらは、より安定感と使い勝手を向上させた作り方です。有孔ボード2枚と、その間に挟むコルクボード(または鍋敷き)を用意します。
- 1枚目の有孔ボードの上にコルクボードを重ねます。
- コルクボードの上から、有孔ボードの穴に合わせて目打ちなどでガイド穴を開けます。
- 長いまち針や竹串などを、ガイド穴を通して有孔ボードまで貫通させます。
- 上からもう1枚の有孔ボードを被せ、針を全ての穴に通します。2枚の有孔ボードでコルクを挟み込む形です。
- 最後に、ボードの縁を余り糸などで綴じ合わせて固定すれば完成です。
この方法で作ったボードは、厚みが出て非常に安定し、ピンが真っ直ぐに刺さるため使い勝手は抜群です。少し手間はかかりますが、市販品に近いクオリティのボードを低コストで実現できます。
品質で選ぶ日本製のブロッキングボード
ハンドメイドの道具にこだわる方の中には、「やはり品質の確かな日本製のものが良い」と考える方も少なくありません。ブロッキングボードにおいても、品質を重視するなら日本製の選択肢は魅力的です。
ただし、現状では「日本製」と明記されたブロッキングボードの専用品は、市場ではあまり多く見かけられないかもしれません。ユザワヤなどで販売されている高品質なボードも、KnitPro(ニットプロ)のような評価の高い海外ブランド製品であることが多いのが実情です。
しかし、これは必ずしも悪いことではありません。大切なのは「どこで製造されたか」という点だけでなく、「どのような品質基準で作られているか」という点です。
ユザワヤが取り扱うような製品は、たとえ海外製であっても、長年の使用に耐える厳しい品質基準をクリアしています。厚みのある素材、均一なマス目、反りにくい構造など、日本のユーザーが求める高い品質を十分に満たしていると言えるでしょう。
もし、どうしても日本製にこだわりたい場合は、前述のDIYが有力な選択肢となります。ホームセンターで販売されている高品質な有孔ボードや木材には日本製のものも多いため、それらを材料にすれば、自分だけの「メイドインジャパン・ブロッキングボード」を作り上げることも可能です。品質へのこだわりを、創造性で形にするのも素敵な楽しみ方の一つです。
長く使えるおすすめのボードはどれ?
ここまで様々な選択肢を見てきましたが、最終的に「長く使える」という観点で最もおすすめのボードはどれなのでしょうか。これは、あなたの編み物のスタイルや頻度によって答えが変わってきます。
一概に「これが一番!」とは言えません。あなたにとっての「ベスト」を見つけるために、利用シーン別に考えてみましょう。
ケース1:初心者で、まずは試してみたい方
この場合、100均の材料を使ったDIYボードがおすすめです。初期投資を最小限に抑えつつ、ブロッキングの効果を体験できます。まずは小さなモチーフから試してみて、楽しさを実感できたら次のステップに進むのが良いでしょう。
ケース2:小物を中心に、時々編み物を楽しむ方
ホームセンターの有孔ボードを使った、少ししっかりめのDIYボードや、オンラインで見つかる1,000円前後の手頃なボードが適しています。100均の
かぎ針編み作家𝘮𝘰𝘬𝘢𝘢𝘵𝘦𝘢です。
編み図がなくても編める、気軽で自由なかぎ針編みを提案しています。
はじめての方でも、暮らしの中でそっと楽しめるものづくりを目指しています。